2002/11/07/Thu. − 涼子ちゃんの1日24時間とお気に入りと人生の大切さと(自分電視台)

11月6日深夜放送の「自分電視台」より。11月6日(水)の深夜24時40分から20分の番組であるが、とても異色な番組で別名「おちまさとプロデュース 自分電視台〜SELF PRODUCE TV」と呼ばれ、オープニング早々スタジオ内にいる涼子が映し出され、画面右下には「おちまさとCAMERA 残り時間14:30」と書かれている。簡単に言えば、涼子自身が自分自身の好きなものをVTRに収めるというものである。「本日は篠原涼子チャンネルです。」というおちまさとさんの宣言で、「はいっ。」とうなずく涼子。その感も残り時間が刻一刻と減っていく。

単刀直入に「自分のことは好きですか?」と聞かれ、これも「はい」とうなずく。「どんなところが?」という問いには、「こんなところが!(ニコっと!) 前向きで、何も考えていないようだけど実は考えているみたいな、実はすごく輝いている。」と涼子自身の特徴が語られた。私もその涼子の「何に対しても前向きなところ」が好きなので、これが一番最初に涼子本人の口から語られたことはとても嬉しかった。そんな涼子のオープニング衣装は、黒いTシャツに黒ジャケット。襟ネック辺りがTシャツのためかすっきりしている。CM明けに、おちまさとさん(実際には映像には一切映らず声のみの出演)から、「何を撮りますか?」と聞かれ、「こういう仕事をやっているとすべての人の要求にこたえられずお断りしてきたことを撮りたいと思います。」「セルフプロデュースということで、私もこういうことは嫌いじゃないので、いろんな私の素顔がみなさんにお見せできればなと思っています。」と具体的な描写は涼子の口から語られなかったが、なんとも楽しみな展開になってきた。最後に注意として「テレビなので面白く撮ってきて下さい。視聴率が欲しいんです。」というおちまさとさんの宣告に対して、自信たっぷりに「大丈夫です。」「任せてください。」とお茶を濁さずスパっと答える涼子。この辺さっぱりしている辺りも涼子のいいところ。第17回目となるそうだが、おちまさとさんから「ここまで言い切った人は初めてです。」と感嘆の声が聞こえた。

そしていよいよ本題の外に飛び出して、涼子自身のプロデュースでVTR映像を撮ることとなった。まずはカメラの前でド・アップで「これからどういうものを撮り続けていこうか迷っていますが、(冒頭でも宣言したとおり)いままでいろいろな人に言われて、断り続けてきたものを撮れればなと思っています。」と宣言する。日差しが強いためか、サングラスを身にまといカメラの前で改めて挨拶をする。撮影日は2002年10月27日(日)の午後1時20分になっている。日曜日といえばレギュラー「ミュージックバトル・決戦は日曜日」のはずで、しかも13時20分といえば生放送真っ最中である。でもこの挨拶シーンは1分程度で終わっているので、ラジオの空き時間(例えば、曲が流れているときなど)を使って、文化放送の屋上などで撮影したのであろうか?10月27日(日)のラジオ放送は通常通り12時から16時まで4時間の生放送で行われている。番組を録音しておいたMDで13時20分前後の放送を聞いてみると、13時からは涼子のFAX紹介が始まり、その後素人の女性2人が電話口に登場し、松茸に関してのエピソードで「どっちが正直者?」というコーナーをやっていた。泉谷さんがクイズで正解して、そのまま泉谷さんがリクエストした曲(虹とスニーカーの頃(チューリップ))が13時17分から約4分程度ながれ、次に涼子が登場するのは13時27分頃の「ドライブ・ユア・サンデー」のコーナーとなっている。ラジオの生放送の裏側でこんなことが行われていたとは初めて知った。勿論、他局の番組のため涼子ちゃんも何事もなかったように、「ドライブ・ユア・サンデー」のコーナーに臨んでいたし…。1分程度の挨拶の次のVTRはもう、10月27日(日)16時48分の美容院でのシーンになっている。つまり、ラジオの生放送が16時に終了しているので、そのまま美容院に直行したのであろうか?

その美容院のシーンでは、涼子自身行きつけの青山の美容院で、髪の毛を染めに来たとのこと。使用前(染める前)の頭皮をVTRの前でみせる涼子。もう超ド・アップで驚きである。過去にもこんな涼子のド・アップシーンというのは見たことがないほどすごい。ファッション雑誌を片手に、自分の番を待つ涼子の何気ない仕草。基本的には涼子ちゃんの染めていない髪型というのが好きだったので、「奇抜な染め方になったらどうしよう…」なんてはらはらドキドキ心配する私。ファッション雑誌を見ながら、最近1年くらい雑誌を買っていない涼子は、自分で「女性として、こんなんじゃいけないですよね!」「洋服や靴も全然買ってないし、見てのとおりお化粧も全然しないし、もうちょっと自分を磨くためにこういったファッション雑誌をみて勉強したいと思います。」としみじみと語る。普段は季節感を大切にしておしゃれなファッション(衣装)を身にまとう涼子であるが、これはあくまでも仕事上のことで、プライベートでは芸能人とはいえどもやはり自分で衣装を購入してコーディネイトしないとダメなようである。でも着飾らない普段の素顔の涼子がいいと私も含め、みんな思っているので…。そんな涼子であるが、雑誌を見ながら最近スニーカーを集めたいと思っているらしい。「クリーニング屋に服置きっぱなしで取りに行かないと…」「犬にエサをあげてくるの忘れた」「あぁ、あまいもの食べたい。おなかすいてきました。」「あぁ、温泉に行きたい。京都に一人旅に行きたい。」「やりたいことがいっぱいあります。」「あぁーん、自転車にも乗ってない」と自分の番を待っている最中、雑誌を見ながらいろいろな欲求が口から出てくる涼子ちゃんの素顔が何かとても面白い。ホント自分プロデュースという感じで、途中からはカメラが廻っていることをすっかり忘れているようだ。そしてやっと涼子の番がまわってきたようである。

(液が耳にかからないように)耳に袋をあてがわれる。時刻は午後5時21分を指している。しきりにおなかすいたと言っている涼子。まだ「5時だよ!」と突っ込みを入れようと思ったが、考えたら「昼食をきちんと食べたのかな?」という方が気になる。12時から生放送のため、ひょっとしたら昼食を食べていないのではなかろうか?勿論生放送最中には多少の差し入れはあると思うが…。食生活の時間が乱れると健康状態も悪くなるので、もしそうだとしたら、と他人事ながら涼子ちゃんの健康を気遣う私。「(液が染まるあいだ)退屈です。」「(液が)臭いです」「でも女は綺麗になるためには大切なことです」とここでもたんたんと感想を述べる。一旦VTRを切って、VTRが再開したのは17時51分、髪を染め始めて30分後である。携帯電話を持参して、メールが届いたことに喜びを隠せない涼子。「友達かな?」という涼子の期待もむなしく、結局届いたのはいたずらメール。「やめて欲しいですいたずらメールは!」という涼子の嘆きが響き渡る。まだ途中段階であるが思ったより色はそんなにきつくなく、軽めの茶髪のようである。涼子ちゃんはやっぱり黒〜濃茶くらいがとても似合う。そして18時20分にはタオルでぐるぐる巻きにされて、最後の仕上げに入ったようである。

次に登場したときは夜の20時45分。「こんな感じの髪の毛になりました」とちょっぴり茶系になった涼子のサラサラヘアーをなびかせるようにしてVTRに映し出す。涼子自身も「ずっと黒で久々に色を入れたので、自分でも慣れないといけません。」と語っている。そして涼子の愛犬ボイシャンが登場する。勿論、自宅でVTRを撮影している。「ずっとお留守番で寂しかったねボイシャン!」と犬語で話す涼子であるが、ボイシャンとじゃれあいながら床に寝そべっている。「何かいい相手を探さないとダメですね。こんなことばっかりしてちゃ、いいパートナー探そうね。」とボイシャンに話しながらも自分に言い聞かせる涼子。さらに涼子お気に入りの肖像画(「裸の絵」と「(涼子の)父が描いた絵」)が映し出される。ドラマ「HR」の総合プロデューサー・三谷幸喜さんから借りたDVD「アパートの鍵貸します」や、涼子お気に入りのDVD「BettyBlue」が映し出される。特に「BettyBlue」は20歳のときに始めてみてずっと今まではビデオレンタルで借りただけだったが、最近DVDが出て買ってしまったというほどのお気に入りらしい。一番好きな映画ともいい、DVDに関する思い入れを語る涼子であるが、残りVTR時間はいよいよ3分と迫ってきた。

残り3分となったところで、VTRは翌日10月28日(月)の午前1時48分を指している。涼子曰く、ドラマ「HR」の撮影現場とのことであるが、「えぇっ?真夜中からの収録?寝てないじゃん。」と思ったのは私だけではないはず。職員室や教室、そして涼子がいつも座っている座席や客席からみた景色を映し出す涼子。最後は移動中の車から映し出す涼子。時刻は10月28日(月)の午前11時3分、先日のラジオ生放送の入室が昼の12時のため、丸24時間寝ていないのでは?という計算になる。やや発する声や表情が疲ているなという感じも見受けられる。移動中の車の中では、「いろいろなことを考えさせられました。人生はいろいろ山あり谷あり。これからは歌やったりドラマやったりおしばいもやったり。でも私にとって最も大事なことは、いいパートナー(ダーリンを)を見つけること!私を支えてくれるような男の人がいると、いい仕事もできるし、女としても磨きがかかるし。」「何を私はしみじみいってるのでしょうか?(と自問自答)」「これから化粧をして、化けて、みんなに”キャー可愛い”と言われてきます。」「そんなんではいけないと思うのですが、私という人間はこれからもずっとそんな風になってしまうんでしょうね。」「じゃ、これからも1日大切に生きて、みなさんもいい人生を送ってください。」と思わず人生の大切さを凝縮させて語る涼子。とてもしんみりとして切なかったが、最後残り20秒は涼子らしく明るい表情で、「あぁー、もう切れちゃうよ。面白かった。またこの番組やりたい。おちさん、また誘ってください。」といったところでVTRが切れてCMとなった。