1998/04/03/Fri. − オムニバスドラマ「新・同棲時代」

オムニバスドラマ「新・同棲時代」(柴門ふみ原作)の第一話「空に星のある限り」に主演した涼子。今回の涼子の役柄は、子持ちの主婦の役である。もちろん主婦役は初めて演じることになる。萩原聖人さん演ずる宇藤が高校時代に付き合っていた涼子演ずるミツコにある日再会するところからドラマがスタートする。ミツコはすでに結婚して1児の母になっていたが、仕事に息詰まっていていた宇藤は別れた今でも好意を寄せるミツコに突然、駆け落ちしようと誘う。もし駆け落ちしてくれるのならあの日(=高校時代)と同じ駅へ来てくれと言い残してその場を立ち去る宇藤。しかし宇藤は新しい仕事が軌道に乗り始めて、結局待ち合わせの駅へ行くことが出来ずに、駆け落ちの話はパーになる。

ドラマ展開としては平凡であったが、涼子の主婦役が妙にドラマの味を引き出していて面白かった。涼子がベビーカーを引いて子供を公園に連れて行くシーン。黄色いセーターに髪を束ねた涼子の子供を思いやる姿が優しい母親をイメージしていた。涼子が醸し出す主婦の雰囲気、そして少しゆったりとしたしゃべりはドラマの中でも一際光っていた気がする。